700年以上の伝統を受け継ぐ「博多祇園山笠」

日本で特に熱いお祭りといったら、福岡県福岡市博多区で毎年7月1日~15日に行われる博多祇園山笠だ。櫛田神社に祀られる素盞嗚命(スサノオ)に対して奉納される祇園祭の一つで、700年以上の歴史がある。
2016年にはユネスコ無形文化遺産として登録された。博多祇園山笠の起源については諸説あるが、1241年に博多で疫病が流行した際に、聖一国師が施餓鬼棚に乗って町を清めてまわり疫病退散を祈祷したことが有力な説とされている。

山笠期間中、博多の町は熱気に包まれる。「山笠のあるけん博多たい」という言葉があるほど、地元住民は山笠を中心に1年がまわっているといっても過言ではないだろう。「おいさっ、おいさっ」という掛け声とともに約1トンもの神輿を舁き手と呼ばれる男たちが担ぎ、約5キロの道のりを颯爽と駆け抜ける姿は圧巻だ。
山笠に車輪は付いておらず、人の手だけで持ち上げられている。激しいときには路面に擦れて火花が飛び、舁き手が通る道では盛んに水しぶきが舞う。この水は舁き手を清めるための「勢い水(きおいみず)」と呼ばれるもので、真夏の中駆け抜ける男たちを冷やし、水桶を持った観衆はこれで参加者を激励しているのだ。

山笠参加者は成人男性だけでなく、小さい子供から年長者まで様々だ。お祭りを見に来た大勢の観光客も手拍子で加わり、その場にいる人々が一つになる。「また出たい」、「また観たい」と思わせる魅力があるのが博多祇園山笠だ。博多では山笠以外に博多どんたくも開催されている。祭り好きならば思いきり楽しめること間違いなしの地域だろう。
祭り好きが高じて福岡への移住を考える人も中にはいるが、祭りのある地域に関する情報収集は大切だ。地域の特色を知る手がかりにもなる情報サイトを利用するとよいだろう。