迫力満点!「岸和田だんじり祭」

岸和田だんじり祭は、関西各地で行なわれるだんじり祭の一つであり、大阪府岸和田市で行われている。岸和田だんじり祭の特徴は、荒ぶる魂をぶつけるかのように猛然と町中を駆け抜ける「だんじり」の曳き回しだ。
最大重量4tを超える「だんじり」を400〜1000人ほどの男衆が2本の綱で曳く、勇壮無双な姿は迫力満点である。 とくに、フルスピードで角を曲がる「やりまわし」は、祭り一番の見所といっていいだろう。

岸和田だんじり祭の始まりは1745年までさかのぼる。1745年旧暦8月23日、岸和田御宮と三の丸稲荷社の祭礼のおりに、岸和田城下5町(本町・堺町・魚屋町・南町・北町)に住む町人たちが小さな軽い「引檀尻」をこしらえ、その上に人物や風景などを模して作った飾り物を載せて曳行したのが始まりであったと考えられている。
もちろん諸説あるため一概にはいえないが、何百年も前から続いている歴史的な祭りであることには違いないだろう。この歴史的な祭りを生で見るため、毎年全国各地から多くの人が岸和田市に集まってくる。

岸和田だんじり祭は、主に2つの地区に分かれており、1つは「岸和田地区」、もう1つが「春木地区」である。より賑わうのが「岸和田地区」であるが、少しゆったりと観覧をしたい場合は「春木地区」の方がおすすめだ。
祭りの醍醐味である「やりまわし」をより凄い迫力で見たいのであれば、「カンカン場」も有名なスポットである。しかし、「カンカン場」は人気のスポットなだけにかなり混雑しており、席取りは至難の業なので事前に指定席を購入しておいた方が良いだろう。